面接対策 | さんぽJOB

面接対策

履歴書・職務経歴書の書類審査を通過した後は、面接が待っています。
2回ほどの面接で内定が出るケースがほとんどとなっています。
面接での受け答えをしっかりとする為には事前準備が大切になってきます。
この記事では面接対策を中心に解説しますので、是非参考にしてみてください。

1.受ける企業のことを調べる

採用担当者と話すうえで、まずは相手のことを理解することは重要です。まずは受ける企業の情報を収集するために会社のホームページや会社案内を確認するようにしましょう。
事業内容、事業規模、従業員数、支社の有無や場所、成り立ち・沿革などの基本情報は最低限おさえると良いでしょう。


更にステップアップするために
面接に進むのはご自身だけでなく、他の候補の方も面接に臨んでいます。
差をつけるワンポイントとしてホームページに載っていないような情報を収集できると良いでしょう。
例えばプレスリリースに載っている情報や健康経営の取り組み状況などを検索して把握しておくのも効果的です。
採用担当者に意欲の高さを伝えられますので、是非取り組んでみてください。

2.身だしなみと服装を確認する

面接をする上で最初に注目をされるのは身だしなみと服装です。以下のポイントには注意を払うようにしましょう。

Point01  清潔感をもつこと
どの職場であっても、清潔感は重視されます。
ヨレ・シワ・汚れがある服装や、汗・タバコのにおいがする、寝癖がなおっていないなどは清潔感がないと見られてしまいますので、注意しましょう。

Point02  ビジネスの場にそぐわない服装をしない
基本的にはスーツ・ジャケットを着用し面接に臨むことが好ましいです。
ですが、企業によっては「服装自由」となっているケースもあります。その場合でも、Tシャツやサンダルといったラフな服装や派手な服装で面接に行くことは避けましょう。
「服装自由」であっても「オフィスカジュアル」といったビジネスの場にふさわしい服装で臨みましょう。

Point03  体型にあった服装を用意する
久しぶりにスーツ・ジャケットを着るという方もいるかと思います。その場合、事前に袖を通しサイズが大きすぎたり小さすぎないか確認をするようにしましょう。

場所や時間、企業のスタンスによってはリモートで面接を実施する場合もありますが、その際も身だしなみと服装は整えるようにしましょう。 リモートの場合は自身の背景をなるべく無地の壁にしたり、背景を派手ではない背景画像を選択して臨みましょう。

3.話し方/受け答えを確認する

面接をする上で、話し方や受け答えができていないと不採用になってしまう可能性が高まります。
保健師の業務には従業員との面接や産業医とのコミュニケーションなど、対面でやり取りをすることが多いので、以下のポイントには気を付けるようにしましょう。


《気を付けるべきポイント》

①面接官の話を遮らず、最後まで聞いているか
②会話のキャッチボールが成り立っているか
③相手が聞き取りやすい声量、声の高さ、話す速度にすることができているか
④面接中の姿勢、表情、視線の位置に問題がないか

背筋を伸ばし、足も広げ過ぎず、表情も明るく、視線も相手の顔を見て視線が散らばることがないかなどを、家で確認しておくと良いでしょう。
ノートパソコンのインカメラやスマートフォンで自撮りをして確認をしてみるのもオススメです。

4.良く聞かれる質問の対策をする

まず、面接の序盤で聞かれることが多いのは自己紹介/志望理由/転職理由/自己PR(強み)です。
聞かれ方は様々ですが、基本的な部分は事前に用意しておくことが大事です。ただし、事前に用意した文章を丸暗記して棒読みになってしまうのはあまり印象がよくありません。予想していない質問が来た場合や、回答に対して深堀りされることも多いので、自己分析をしっかりと行うようにしましょう。
以下に良く聞かれる質問の例を記載していますので参考にしてみてください。


《質問の例》

Q  志望理由は?
なぜその企業で保健師をしたいのか伝えるようにしましょう。企業情報について調べた内容も志望理由の中で組み込めると、企業理解もあり、求めている人材といった判断もされやすくなります。
A  回答例
前職では病院で看護師として働いていて、もっと早くに病院に来ていれば休職をせずに仕事を続けることができるといった人を多くみてきました。そこで、企業の保健師として働くことで早めに従業員の不調を察知し、仕事と治療を両立させることができないかと思いました。また、御社は健康宣言の中で両立支援に関する目標を入れられており、その部分では経験が役立てられると思い志望しました。


Q  転職の理由は何ですか?/前職をやめた理由は何ですか?
ここではマイナスな要素を極力省くようにしましょう。「前職の上司とそりが合わなかった」「給料が低かったから」「健康への意識が低かった」といったことは転職理由として良い方向にいくことはありません。また、志望理由の内容と合わせ、矛盾しないようにできると良いでしょう。
A  回答例
病院での経験を活かして従業員の両立支援体制の構築に携わりたいと思い、転職を決意しました。


Q  前職で達成できたことを教えてください
達成できたことについては、可能な限り具体的かつ定量的に書くことができると良いでしょう。達成できた結果と合わせて、何を工夫することによって達成することができたのか、工夫した点や経過も話せるように準備をしておきましょう。
A  回答例
健康診断の結果において従業員の高血圧の割合が高かったため、3年間かけて12%高血圧者の割合を削減しました。健康診断の結果で高血圧となった人、全員と面談を実施し生活習慣や仕事の状況を確認、その人のパターンに合わして健康指導を実施しました。また、社員食堂の食事にも手を加え、減塩定食を作成しました。出汁や減塩醤油の活用など具体的な減塩方法についても明記し、自炊をする方にはまねしてもらえるような工夫も施しました。


Q  あなたの強みは何ですか?
強みについては業務に活かせることを話せると良いでしょう。面談が多い職場であれば『会話力や傾聴力』、データ分析が求められて際には『分析』を強みにするといったとは言え、異業種への転職の場合は強みと業務内容が一致しない場合もありますが、その場合は正直に強みを回答するようにしましょう。
A  回答例
私の強みは、「傾聴力」です。対象者の話を注意深く聞き、その背後にある真の意味や感情を理解することが得意です。課題を可視化することによって従業員との信頼関係を築き、長期的かつ適切な支援をしてきました。また、傾聴力はチーム内でのコミュニケーションや協力関係の構築にも役立ちます。御社も健康経営を推進していくためのチームを立ち上げたことについてプレスリリースを拝見しており、長期的なチームビルディングにも貢献できると考えています。


更にステップアップするために
回答を用意した後に悩みやすいポイントしては、「どれくらいの時間話すと良いか」だと思います。
基本的には1分から2分程度話すことが多いです。無理に伸ばそうとせずに質問に対してシンプルに回答をすることを心掛けるとよいでしょう。面接の時間は限られていますので1回の質問に対してあまり長く話し続けないようにしましょう。
また、ご自身の強みや自己PRの部分についてしっかりアピールしたいので、前置きとして「少し話が長くなってしまうのですが...」「少し質問の回答とは逸れてしまうのですが」と一言付け加えることができると良いでしょう。

5.逆質問を用意する

面接の最後には逆質問の時間があるケースがほとんどです。『最後に質問はありますか?』といった聞かれ方をしますので、こちらも事前に何を聞きたいのか用意をしておきましょう。


《聞かないほうがよいこと》

給与/福利厚生などの待遇面の話
大切な部分ですが、過度な質問は条件面だけを気にしていると理解されてしまうケースもあるので、面接中にあまり深く聞きすぎることは避けた方が良いです。待遇面の話は内定が出た後に確認するようにしましょう。


調べたら分かること
御社の主力製品は?企業理念は?などの情報はホームページをみればわかるので聞かないほうが良いです。調べて分かることに関して質問をしたい場合、「御社はこういう事業を行っているので、このような健康課題が多いのではないでしょうか?」といった仮説を立てて質問をすることができると経験があることと、意欲を伝えられるので良い質問となります。


ネガティブな印象を与える質問
「保健師の経験はないのですが大丈夫でしょうか?」といった逆質問は自信のない人、向上心のない人として見られてしまうことがあります。経験がないことは採用担当者は書類選考の時点で理解をされていますのでこのタイミングでの質問は意味のないものになってしまいます。


クローズドな質問
こちらから逆質問をして、「はい/いいえ」で回答が済んでしまったり「●●です」といった回答1つで完結してしまう質問よりも、面接官や同席されている方の考えや想いを聞けるような質問を用意しましょう。


《 逆質問の例 》

【例】

・御社(配属される部が決まっていれば部署)にはどういった方が多いですか?
・業務内容には〇〇と××と記載がありましたが、具体的にはどのような業務が多いでしょうか?

※面接官に保健師や産業医が同席している場合※
・〇〇さんはどうして御社に入社しようと思ったのですか?
・〇〇さんは何を大切にして仕事をされていますか?
・産業保健体制で課題に感じていることはありますか?


6.最後に

面接は対等なコミュニケーションの場ですので相手のことを尊重して臨みましょう。面接だからといって緊張しすぎることはありません。しっかりと相互に話しやすい空気感になると結果も良い方向に進むと思います。
コミュニケーションに苦手意識がある人でも、事前に話すことや聞かれること、転職の軸などをしっかりと棚卸した上で面接に臨むことができれば、自然と話ができるようになり面接を通過できるようになります。転職エージェントを利用する場合には面接の練習や準備を支援いただけることもあるので、ご自身の状態にあわせてサービスを使い分けるようにしましょう。