社員一人ひとりのキャリア自律が重視される中で、「キャリアコンサルタント」への注目が高まっています。
キャリア形成を支援する専門家として、個人の相談支援だけでなく、企業の人材育成や定着支援の場面でも活用が広がっています。
本記事では、キャリアコンサルタントの定義や役割、企業における活用メリットについて分かりやすく解説します。
● 厚生労働大臣認定の養成講習の受講
● キャリア・コンサルティングに関する3年以上の実務経験
● 技能検定キャリア・コンサルティング職種の学科試験又は実技試験の合格
● 上記の項目と同等以上の能力を有すると認められること
キャリアコンサルタントは、キャリア理論やカウンセリング理論、労働市場の知識、労働関連法令などを基に相談支援を行います。
相談者の価値観や経験、強みを整理しながら、主体的なキャリア選択を支援することが特徴です。
企業では、社員のキャリア形成を支援する役割を担います。主な業務は次の通りです。
● 社員のキャリア面談
● キャリア研修の企画・実施
● 異動や配置転換に関する相談支援
● 若手・ミドル層のキャリア形成支援
社員が自分の価値観や強みを整理し、将来の方向性を考えるプロセスを支援する役割を担います。
企業では、人事部門のキャリア支援担当として社内に配置する場合と、外部専門家として活用する場合があります。 人事が制度設計や組織運営を担うのに対し、キャリアコンサルタントは個人のキャリア形成に寄り添った支援を行う点が特徴です。
キャリアコンサルタントの活用は、企業の人材課題への対応にも役立ちます。例えば、次のような効果が期待されます。
● 若手社員の早期離職の防止
● ミドル層のキャリア停滞への対応
● 社員のキャリア不安の解消
● キャリア自律を促す組織づくり
社員が主体的にキャリアを考えられる環境を整えることで、エンゲージメント向上や人材定着につながると考えられます。
キャリアコンサルタントは企業でどのような場面で活躍しますか?
キャリア面談やキャリア研修、異動前後のフォロー面談などで活躍します。
特に近年は、1on1面談やキャリア面談の支援役として活用されるケースも増えています。
企業内キャリアコンサルタントの導入方法は?
企業では、人事部門にキャリア支援担当として配置する方法と、外部の専門家を契約して活用する方法があります。
人事担当者が資格を取得し、社内のキャリア支援を担うケースも一般的です。
産業医や保健師などの産業保健職との違いは?
産業医や保健師は健康管理やメンタルヘルス支援などの役割を担っています。一方、キャリアコンサルタントはキャリア形成や働き方の方向性を整理する支援を行う専門職です。
キャリアの悩みがメンタル不調の背景にある場合、産業保健スタッフと連携して支援するケースも考えられます。
人事・産業保健・キャリア支援が連携することで、従業員を多面的にサポートできる体制づくりが期待されます。
社員のキャリア形成支援は、企業の人材戦略において重要なテーマの一つです。
キャリアコンサルタントは、個人と組織をつなぐ専門職として、社員が主体的にキャリアを考える環境づくりを支える役割を担います。
キャリアに関する悩みは、離職やメンタル不調などの職場課題につながるケースもあります。人事・労務部門や産業保健スタッフなどと連携し、従業員を多面的に支援する体制づくりが重要です。
従業員支援に関わる専門職には、それぞれ異なる役割と専門性があります。
キャリアコンサルタントはキャリア形成や働き方の整理を担い、
産業医や産業保健師は、健康管理やメンタルヘルスの観点から支援を行います。
各専門職の役割を理解し、それぞれの専門職が独立して活動するのではなく、連携を図りながら支援を進めることが大切です。
産業医・産業保健師の、企業での役割や導入メリットについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご確認ください。
▼産業医の役割や専門性についてはこちら
▼産業保健師の役割や企業での活用ポイントについてはこちら