従業員の健康管理やメンタルヘルス対策の重要性が高まる中で、「産業保健師」の役割に注目が集まっています。
産業保健師は、個々の従業員への支援と組織全体への健康施策の両面から、安心して働ける職場環境づくりを担う専門職です。
本記事では、産業保健師の定義や役割、企業における活用ポイントについて分かりやすく解説します。
産業保健師とは、企業において従業員の心身の健康保持・増進を支援する専門職であり、看護師・保健師の両方の国家資格を有しています。
健康診断後のフォローやストレスチェック、メンタルヘルス対策、健康相談対応などを通じて、個々の従業員への支援と職場環境改善など、組織への支援の両面から、安心して働ける環境づくりを担います。
企業における健康管理体制の実務を担う存在として、近年導入ニーズが高まっています。
産業保健師は、従業員の健康管理に関わる実務を幅広く担っており、主に次のような業務を行います。
● 健康診断の企画・運営・結果に基づくフォローアップ
● ストレスチェックの実施および結果の分析や活用
● メンタルヘルス対策(セルフケア・ラインケア支援)
● 従業員からの健康相談への対応
● 健康教育や健康施策の企画・実施
● 休職者支援・復職支援への対応
● 人事や産業医と連携し、健康管理体制の構築や整備
企業における産業保健師の活用は、大きく以下の3つの観点で整理できます。
● 従業員への個別支援(健康相談・メンタルヘルス対応など)
● 組織全体への施策推進(健康教育・施策設計など)
● 関係者との連携推進(産業医・人事との連携)
この中でも、特に企業からの相談が多く、円滑な運用の鍵となるのが「産業医との連携」です。
産業医の来社頻度や業務時間が限られている中で、企業側では例えば以下のような点で悩まれるケースが見られます。
● 産業医にどのような業務を依頼すべきか分からない
● 産業医の判断を、現場でどのように具体的な対応まで落とし込むか悩む
● どのタイミングで産業医に相談すべきか判断に迷う
こうした課題に対して、産業保健師は各関係者間の橋渡し役として、人事・現場・産業医の間に入りながら、従業員の状況や意向も踏まえ、連携を円滑にする役割を担います。
ケース例|保健師が関わることでスムーズにいった場面とは?
ケース①「メンタル不調の早期対応により休職を防ぐことが出来た」
欠勤や遅刻が増えていた従業員について、上司から人事担当者へ相談があり、保健師が面談を実施。本人の同意のもと産業医へ共有し、就業配慮が行われたことで就業継続が可能となった。
ケース②「復職支援における関係者間の連携」
保健師が本人の体調や働き方の希望を整理し、関係者間で共有したうえで復職会議を実施。復職後の業務内容や配慮事項を調整し、無理のない職場復帰につながった。
社員からの健康相談の対応に追われている。保健師で対応は可能でしょうか?
はい、対応可能です。保健師は従業員の健康相談窓口を担い、内容に応じて継続支援や関係者への連携を行います。結果として、人事や産業医の負担軽減にもつながります。
保健師の導入がホワイト500取得にどうつながるのでしょうか?
健康経営優良法人認定制度の「健康経営度調査」において、保健師の関与が評価につながる項目が複数あります。
専門職の関与が前提となる項目もあり、各施策について具体的に示しやすくなることで、評価につながりやすくなります。
保健師はどのように採用するのがよいでしょうか?
産業保健師は専門職のため一般的な求人媒体では採用が難しい場合があります。そのため、産業保健に特化した求人サイトやエージェントの活用が効果的です。
人事ご担当者様向けに、産業保健師の役割や導入のポイントをFAQ形式で分かりやすくまとめました。
よくある疑問に対して、具体的な対応のヒントが得られます。
現場での判断や対応に迷った際に、是非ご活用ください!